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大陰唇縮小

大陰唇とは

女性器の外陰部における、脂肪組織に富んだ左右一対の襞のことを言います。内部にある生殖器と尿道口を保護する役割を持ちます。大陰唇の内側にある襞は小陰唇と言います。多くの女性は、小陰唇と大陰唇の区別を正しく認識されていないことが多いのですが、小陰唇は陰核から始まって尿道口、膣口を覆う粘膜部で、大陰唇は太股の付け根から小陰唇までの有毛部の部分です。

大陰唇肥大

女性の大陰唇は、発生上は男性の陰嚢に相当します。思春期が始まると、大陰唇は大きく丸みを帯び、皮下脂肪が多くなり膨隆し、やや黒くなります。一般的には、足を揃えた状態では見えませんが、大陰唇が肥大するとはみ出すことがあります。陰毛は大陰唇に認められます。多毛の方は大陰唇外にも陰毛が認められます。

大陰唇肥大の症状

  • 前から見たときに大陰唇が垂れ下がってはみ出して見えることがあります。
  • 皮膚が弛んで、下垂することがあります。
  • 触った時に弾力がなく、硬くなることがあります。
  • 大陰唇の皮膚が乾燥してガサガサすることがあります。
  • 内股に、はさまって違和感や痛みを生じることがあります。
  • 性交渉のときに痛みを伴うことがあります。

大陰唇縮小手術の適応

大陰唇とは、小陰唇の外側にある毛の生えている部分のことです。 若い時はふっくらとハリがありますが、加齢によりたるみが生じ、張りがなくなります。 また、大幅な体重の減少の後に皮膚のたるみが大きく残ってしまうこともあります。 また下着などが擦れることによって黒ずみが発生することがあります。 このような場合、たるんだ皮膚や黒ずんだ皮膚を切除することによって、ハリのある若々しい大陰唇にすることができます。大陰唇が盛り上がって肥大している場合や、皮膚が過剰でシワになっている場合でも、切除して小さくすることで、シワがなくなって張りが出ます。

大陰唇縮小手術

  • 手術は局所麻酔にて行います。
  • 痛みに弱い方は、静脈麻酔を併用して、痛み無く行うことが出来ます。
  • 切開が小陰唇の外側になるようにデザインして、大陰唇の皮膚及び皮下脂肪を切除します。止血した後、縫合します。
  • 皮膚縫合には、ナイロン糸による縫合と、抜糸不要な吸収糸による縫合の2種類があります。本人の希望を考慮したうえで縫合方法は決定します。
  • 手術時間は30分程度です。

大陰唇縮小手術のメリット

  • 大陰唇の黒ずみが軽減されます。
  • 大陰唇のはみ出しが改善されます。
  • 臭いが改善され衛生管理がしやすくなります。
  • 大陰唇のタルミが改善されます。

大陰唇縮小手術のデメリットやリスク(稀なものを含む)

  • 大陰唇は体幹の最下部になるため、術後腫れが長期に続くことがあります。
  • 内出血がなかなか改善しないことがあります。
  • 体質によって、傷が目立つことがあります。
  • 術後、出血を認めることがあります。
  • 術後、左右差を認めることがあります。

大陰唇縮小手術ビフォーアフター症例写真

大陰唇縮小 症例写真

41歳、未婚女性。大陰唇縮小、大陰唇肥大
症例経過:大陰唇が肥大して、太ももの付け根からはみ出し、皮膚がガサガサになり、痛みや痒みを伴うために、縮小を希望された症例です。診察したところ、大陰唇は肥大し、炎症を伴って赤く腫大していました。肥大した大陰唇を縮小して、炎症部位の皮膚を切除しました。
症例解説:大陰唇が肥大した場合、美容的な問題が生じると共に、痛みや痒みが強くなり、日常生活に障害をきたすようになります。これらの症状は、大陰唇を縮小することにより、治療することが出来ます。大陰唇縮小は、肥大していた大陰唇の皮膚及び皮下脂肪を切除する治療です。炎症を起こしていた皮膚を切除することにより、痛みや痒みが改善し、黒ずみもなくなります。大陰唇縮小の傷は、陰毛に隠れますので、多くの場合、目立たないという利点があります。大陰唇縮小には、腫れや内出血が長期に続くことがあるなどのデメリットやリスクを認めることがあります。術前に十分な説明を受けてください。
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